中核地域 生活支援センターまるっと

中核地域生活支援センターまるっとは、千葉県内における地域福祉のセーフティネットとして機能する相談支援機関です。子ども、障害者、高齢者をはじめとする様々な方々が、その人らしく地域で暮らせる社会を実現するために広域的かつ専門的な支援を提供しています。

基本情報と設立背景

中核地域生活支援センターまるっとは、2018年4月に習志野市に開設された相談支援施設です。千葉県では、「誰もがありのままに、その人らしく地域で暮らすことができる地域社会」の実現を目指し、健康福祉センターの所管区域ごとに中核地域生活支援センターを設置しています。まるっとはその一つとして、習志野市、八千代市、鎌ヶ谷市を対象地域として活動しています。

所在地は千葉県習志野市津田沼5-2-22 ヴィラ習志野301号室で、また別の拠点として習志野市実籾3丁目4-25にも施設があります。連絡先は電話番号047-409-6161、メールアドレスはmarutto@jigyoudan.comとなっています。

支援理念と支援対象

まるっとの理念は「ありのままにその人らしく」をモットーに、生きづらさを抱えた方々への支援を行うことです。特に制度の狭間や複合的な課題を抱えた方など、既存の支援体制では十分に対応できない「困難ケース」に対して、包括的な支援を提供することを目指しています。

支援対象は以下のように多岐にわたります。

  • 児童・未成年
  • 成人
  • 高齢者
  • 障がい者
  • 不登校の方
  • 生活困窮者

提供サービスと活動内容

まるっとでは、以下のようなサービスと活動を行っています。

相談支援

平日の9:00~18:00を基本としつつも、24時間365日体制で相談に対応しています。窓口相談だけでなく、同行支援やアウトリーチ(訪問相談)なども積極的に行い、対象を限定しない包括的な相談を実施しています。

権利擁護事業

表面化している権利侵害だけでなく、本人や家族が認識していない権利侵害や必要な支援を受けられていないケースについても積極的に把握し、対応しています。相談者の立場に立ち、関係機関との連携のもと、権利侵害の解消や再発防止策の策定、各種制度の活用等を通じて、尊厳ある生活を支援しています。

居場所づくり

「まるっとカフェwithワン」というセラピー犬と触れ合うカフェを開催しています。また、定時制高校生応援プロジェクト「おにぎりカフェ」を通じて、定時制高校に通う生徒との交流の場を運営しています。

住まい支援

休眠預金の助成金を活用して、2020年10月から2021年3月まで、習志野市で男性用シェルター事業を実施しました。住まいに関する相談は開設以来多く、一時的な住まいの確保が必要な方へのサポートを行っています。

フードバンク連携

フードバンクちばと連携し、生活困窮者への一時的な食料支援を行っています。特にコロナ禍においては、失業や減収による影響で支援を必要とする方が増え、これまであまり利用がなかった若い世代や外国人、学生などへの支援も拡大しています。

実績と特徴的な取り組み

まるっとの活動実績としては、令和2年度の時点で年間約350人の新規相談、約4,000件の相談件数を記録しています。

特徴的な取り組みとしては、既存の制度や支援に乗りにくい「困難ケース」への対応を重視しています。相談者の意思がはっきりしない場合や事態の進展が遅いケースであっても、本人の利益を第一に考え、伴走型の支援を心がけています。

職員体制とアクセス

スタッフは男性3名、女性1名で構成されており、社会福祉士などの資格を持つ専門職員が配置されています。現在も相談支援員を募集しており、正職員として月給225,000円、年間休日数125日という条件で働くことができます。

津田沼の事務所へのアクセスについては詳細な情報はありませんが、実籾の事務所は京成本線実籾駅から徒歩6分の場所に位置しています。