中核地域生活支援センターまつど(ほっとねっと)

千葉県内に設置されている中核地域生活支援センターの1つである「中核地域生活支援センターまつど(ほっとねっと)」についてご紹介します。

センターの概要と基本情報

中核地域生活支援センターまつど(通称「ほっとねっと」)は、千葉県が県内に13ヶ所設置している県指定の相談機関の1つです。平成20年4月の柏市の中核市移行に伴い、松戸市に加えて我孫子市・流山市も対象エリアとして活動するようになりました。

基本情報

  • 所在地: 〒270-0034 千葉県松戸市新松戸3-15 KS12ビル1-A
  • 電話番号: 047-309-7677
  • FAX: 047-309-7678
  • メールアドレスinfo-hotnet@harutaka-aozora.org
  • 営業時間: 8:30~17:30(ただし、緊急相談は24時間365日対応)
  • 対応地域: 松戸市、流山市、我孫子市(東葛北部地域)

センターの役割と使命

中核地域生活支援センターは、子ども、障害者、高齢者など誰もがありのままにその人らしく地域で暮らすことができる地域社会を実現するために設置されています。特に制度の狭間や複合的な課題を抱えた方々への支援に重点を置いています。

主な特徴

  • 対象者を限定せず、あらゆる方の相談に対応
  • 24時間365日体制で相談を受け付け
  • 分野横断的・包括的な相談支援を提供
  • 緊急時には複数のスタッフを招集して対応する体制を整備

主な事業内容

ほっとねっとでは、主に以下の3つの事業を展開しています。

1. 相談事業

精神障害、知的障害、身体障害、高齢者などすべての方の相談に応じます。相談方法は電話だけでなく、訪問や来所など様々な方法で対応しています。

相談・支援の流れ

  1. 相談の受付(本人・家族・その他)
    • 相談内容の簡単な確認
    • 情報の提供や制度の説明
  2. 面接(訪問・来所・その他)
    • ニーズの確認(問題の整理)
    • 生活環境の確認
    • 支援機関の確認
  3. 支援プランの作成と支援機関との連携
    • 社会資源や関連機関との連携(サービス調整)
    • 制度利用の案内と相談、支援
    • 専門機関との連携

2. 権利擁護事業

虐待(DV)あるいは権利擁護に関する相談に対応し、権利侵害の解消、本人や家族のケアと尊厳回復、再発防止などに努めています。

3. 地域総合コーディネート事業

管轄地域の実情把握に努め、行政や福祉サービス提供事業者、当事者グループなどとの連携を図り、利用者に必要なサービスを提供できるよう様々な活動を行っています。

体制

ほっとねっとの常勤スタッフは「地域総合コーディネーター」と呼ばれ、社会資源活用に関する広範な知識・経験を持ち、行政担当者や地域の事業所・活動家の方々と密接な連携をとりながら問題解決に当たっています。

特徴的な取り組み

ひきこもり支援事業

令和3年から、市がひきこもり支援事業をセンターに付帯したことで、障がいの有無にかかわらず、ひきこもり状態にある人々も支援する体制が整備されました。ひきこもり・不登校に関する相談も受け付けています。

連携体制

介護を要する高齢者や重い病気を持つ方からの相談には、あおぞら診療所新松戸のソーシャルワーカーと連携して解決に当たるなど、専門的な連携体制を構築しています。

ネットワーク活動

  • ひきこもり応援ネット: 隔月での開催、年1回の講演会
  • 子ども若者支援ネットワーク: 隔月での開催、事例検討、年1回のシンポジウム