リハスワーク柏(柏市:就労継続支援B型事業所の紹介)
2024年6月3日に千葉県柏市に開設された就労継続支援B型事業所です。
「障害があっても地域を支える」というコンセプトのもと、障害を持つ方々の就労と社会参加を専門的にサポートしています。株式会社リハスが運営するこの施設は、医療・福祉の専門性と地域連携を重視した特色ある支援を提供しています。
基本情報と施設概要
リハスワーク柏は2024年6月に開設された比較的新しい施設です。
千葉県内では八千代に続く2番目のリハスワーク事業所として誕生しました。同事業所は株式会社リハスが運営する就労継続支援B型事業所のネットワークの一部であり、全国では約50拠点が展開されています。
所在地と連絡先
- 所在地:〒277-0011 千葉県柏市東上町3-8 柏パークホームズ1階
- 電話番号:04-7199-7132
- FAX番号:04-7199-7133
- メールアドレス:rw_kashiwa@rehas.co.jp
- アクセス:JR柏駅から徒歩8分、東武野田線柏駅から徒歩8分
運営体制
- 運営法人:株式会社リハス
- 事業所番号:1212102840
- 管理者(施設長):遠藤 咲希乃
- 定員:20名
- 実利用者数/日:7名(情報時点)
- 営業時間:8:30~17:30
- 休日:土日、年末年始
理念とビジョン
リハスワーク柏は単なる就労支援の場ではなく、障害を持つ方々の尊厳と可能性を最大限に引き出すことを目指しています。
コンセプトと専門性
「リハスワーク」は"障害があっても地域を支える"というコンセプトのもと運営されている障害者就労継続支援B型事業所です。
特筆すべきは、リハスが障害福祉業界では珍しく、医療福祉の専門資格を有するスタッフが7割を占める「専門家集団」であることです。この高い専門性により、利用者一人ひとりの障害特性や強みを適切に評価し、個別化された支援を提供しています。
ビジョンと目標
リハスワークは「福祉が地域を支える社会の実現」をビジョンに掲げています。この理念のもと、単に障害者の就労を支援するだけでなく、彼らが地域社会の一員として活躍し、地域課題の解決に貢献できる場を創出することを目指しています。また、利用者の経済的自立を支援するため、月の平均工賃5万円の支給を目標としているとのことです。
利用対象者と支援内容
対象者
リハスワーク柏の利用対象者は、18歳以上の精神(発達)、知的、身体に障がいをお持ちの方です。障害の種類や程度に関わらず、「はたらく」意欲のある方々を幅広く受け入れています。
支援アプローチ
リハスワーク柏では、利用者自身が「本当はどうなりたいのか」「どうしたいのか」を面談を通して適切に捉え、それを最大限尊重した上で障害特性や強みを評価し、利用者が目指す本当の目標に向けて専門的な支援を行います。このように利用者中心のアプローチにより、一人ひとりの可能性を最大限に引き出す環境づくりに注力しています。
作業内容と活動
リハスワーク柏では、多様な作業や活動を通じて利用者の「はたらく」を支援しています。
自社製品の制作
- ヒバ・ヒノキチップの製造
- ヒバ葉書・栞の作成
- 金沢の能登ヒバ・ヒノキを使ったチップやしおりの製作
委託業務と役務提供
- 地域企業からの受託業務
- 公共機関の清掃
- チラシの封入
- 役目を終えた本の検品作業(汚れや折れがないかチェック)
その他の役務
- 除草作業
- データ入力・集計
- 仕分け・発送
- 袋詰・包装・梱包
- 箱物折り
- 文章の廃棄(シュレッダー)
- 施設外での役務(工業系および農業系)
これらの多様な作業内容により、利用者それぞれの興味・関心や得意分野に合った活動を選択できる環境が整っています。
施設環境と雰囲気
施設の特徴
リハスワーク柏の施設内は、事業所内オリジナル商品である「ヒバチップ」の香りが漂い、BGMが流れる「まるでカフェのような雰囲気」を持っています。木の香りに包まれた落ち着いた環境は、利用者にとって心地よい就労空間となっています。また、車いすでも利用できる多目的トイレを完備しており、アクセシビリティにも配慮されています。
支援環境
「在宅医療、介護でこまっているひと、何らかの障がいがあり働けないひとに来てほしい」という思いから、温かみのある支援環境を整えています。木の香りに包まれた空間で、「ちょっとホッっとするひととき」を過ごせるよう配慮されています。
利用者の声と体験談
リハスワーク柏の実際の利用者からは、通所を通じての変化や感想が寄せられています。
通所の変化
あるご利用者の体験によると、「最初は、慣れていなかったので通所しにくかった」ものの、「だんだんと作業が増えてきた」中で「自分が楽しいと感じる作業もあり、通所日も少しづつ増やしていった」とのことです。このように、徐々に環境に慣れ、自分に合った作業を見つけることで通所への意欲が高まっていく様子がうかがえます。
コミュニケーションの改善
同じご利用者は、「リハスワーク柏に通う前は、コミュニケーションを取ることが難しく、仕事を辞めて自宅で過ごしていた」とし、「郵便ポストにリハスワーク柏のチラシが入っていたきっかけで、リハスに通うようになった」と語っています。最初は半日通所だけでしたが、現在は1日通えるようになったとのことで、段階的な成長が見られています。
利用者同士の繋がり
「リハスワーク柏に通って良かったところは、利用者同士の深い繋がりがあるところです」という声もあり、「例えば、猫などペットの話が出来ること」や「悩み事なども相談し合える」ことが挙げられています。このような利用者間の関係性構築も、継続的な通所を支える重要な要素となっています。
工賃と支援体制
工賃体系
リハスワーク柏では、「出勤日数・時間に応じて工賃をお支払い」しており、「ご利用から半年以降は作業能力や勤務態度に応じて工賃がアップすることも可能」としています。「その方の頑張りが工賃に反映されるように心がけて」おり、「皆勤手当もあり、モチベーションを持って通所し作業に取り組める仕組みを整えています」とのことです。
リハスワークのモデル全体では、「月の平均工賃5万円の支給を目標」としていることが示されています。
体験利用
見学・体験は随時受け付けており、「体験時は無料で昼食も提供可能」とのことです。まずは気軽に施設を訪れ、実際の雰囲気や作業内容を体験することができます。